わたしはかつて
「ロボット化の話」をテレビで見るたびに、
どこか、
心がざわついていた。
「この世がどんどんロボット化されていく。
怖いよね〜」
「便利になって行くっていうことは、
そんなにイイコトだとは思わない!」
「人間には 心 があるの。
何もかも機械がやるような世界になったら、
いったいどうなっちゃうのかしら...」
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今でもハッキリ覚えているけれど
こんなことを力説していたわたしは、
いったい何を恐れていたのだろう。
今年、
何度か東京に行く機会があったので
何度も空港を利用した。
宮崎に引っ越してきてから、
ものすごく飛行機に乗る回数が増えて、
かつては、飛行機をまるで自転車か!って感覚で乗っている人を見ると、ホントすごいよな〜と思っていたけれど
わたしも最近、
「ほいほい〜!」って感じで
飛行機を利用している。
そして、思うんだ。
どんどん、機械化されているよな〜って。
むかしは、必ず、
受付カウンターに
行かないといけなかったように思うけど、
今は機械で
簡単に搭乗手続きができる。
わたしがよく使っているソラシドエアも、
羽田空港を利用するときは
一番端の方にカウンターがあるから、
そこまで歩いていくのが
本当に大変だった。
でもそれももう、必要ない。
空港の真ん中くらいにある機械で、
ほんの1分くらいの手続きで、
すべてコトが済んでしまう。
つくづく、思ったんだ。
これから、ホントにどんどん
機械化されていくんだな、と。
今まで、人がやっていた仕事は、
どんどん「人がやらなくてもイイ仕事」になり、
誰にでもできる仕事をしている人は、
どんどん必要なくなっていくのだろうな、と。
*
でも、
悲観的になっているわけじゃない。
わたしの中に浮かんだのは、
「あぁ〜、
そういう世界になればなるほど、
みんな考え始めるんだろうなぁ」と。
わたしの本当にやりたいことって、なんだろう?
わたしはこれから、
何をして生きていくのがいいんだろう?
わたしにしかできないことって、なんだろう?
なんだろう?
なんだろう?
なんだろう?...
そのときに、
今よりももっと真剣に、
多くの人が考え始めるのかもしれない。
ちょうど数年前のわたしがそうであったように、
「本当にやりたいこを仕事にしたい!」
「自分の才能を活かして、収入を得たい!」
そんな人が
もっと増えるということは、
きっと世界がもっと豊かになる、ということだもんね。
わたしがいた世界のOLは、
人生を楽しんでいる人は
それほど多くなかった。
わたしが
その世界から飛び出して
目の前の風景がまったく変わってしまった今、
やっぱり、
今居る世界のほうがステキだと思うし
誰もが
こんな風に世界を見ることができたなら
きっとこの世はもっとHAPPYになるはず。
それに、人々が
「私の本当にやりたいことって、なに??」って
真剣に問い始めたら、
誰かの生活を覗いたり
誰かを批判したり
誰かを責めることで
必死に自分を守ろうとしたり...
そんな人がどんどん減ると思う
きっとそんな世界は
誰もが、本当にやりたいことに没頭して
楽しくて仕方がなくて
あまりにも美しい色が混ざり合っていて...
だからやっぱり...
とてつもなく "ハッピーな世界" に違いない!
Nina*